[要素技術] クアッド・スタックDAC構成

クアッド・スタックDAC構成

iFi audio独自のDAC回路技術であるクワッド・スタック構成DAC回路は、バーブラウン社製のビットパーフェクトDSD再生とDXD再生に対応するDACチップを使用し、これらをインターリーブ構成で設計するものです。最大8ペアの差動信号を使用し、ミックスできることを意味し、これは各チャンネルあたり4ペアの信号に相当する出力を得ることで、より高品位なD/A変換を可能としています。

もっと詳しく

例として、iFi AudioのPro iDSD Signatureは、Burr-Brown製のBit-Perfect DSDおよびDXD DACを「クアッドスタック」構成で搭載しています。以下は、その主要なコンポーネントと概念の詳細な説明です。

Burr-Brown DAC

Burr-Brownはオーディオ業界で有名なブランドで、高品質なDAC(デジタルからアナログへの変換器)で知られています。Pro iDSD Signatureでは、複数のBurr-Brown DACチップを使用して優れたオーディオパフォーマンスを実現しています。

Bit-Perfect DSDとDXD

  • DSD (Direct Stream Digital): SACD(スーパーオーディオCD)で使用される高解像度オーディオフォーマットで、標準のCDよりもはるかに高いサンプリングレートを提供します。
  • DXD (Digital eXtreme Definition): DSDよりもさらに高解像度のオーディオフォーマットで、プロの録音スタジオで高品質なオーディオのマスタリングに使用されます。

「Bit-Perfect」は、変換プロセス中にオリジナルのオーディオデータが変更や損失なく保持されることを意味し、出力がソースにできるだけ忠実であることを保証します。

クアッドスタック構成

「クアッドスタック」は、4つのDACチップを特定の配置で使用してオーディオ品質を向上させることを指します。この構成には以下の利点があります:

  • 解像度の向上: 複数のDACを使用することで、同時により多くのオーディオデータを処理でき、オーディオ出力の解像度と詳細が向上します。
  • 信号処理の強化: クアッドスタックにより、より複雑で高度な信号処理技術が可能となり、よりクリーンで正確なサウンドが得られます。

インターリーブ構成

インターリーブ構成では、DACが協力してオーディオ信号を交互に処理し、ノイズと歪みを最小限に抑えます。具体的には次のように機能します:

  • 差動信号: 差動信号は、オーディオ信号を対となる逆の(正と負の)信号として送信する技術です。この技術は共通モードノイズを低減し、よりクリーンなオーディオ出力を実現します。
  • 最大8対の差動信号: Pro iDSD Signatureは最大8対の差動信号を処理でき、左右それぞれのチャンネルに4対の信号を割り当てることができます。この多くの信号ペアにより、オーディオ変換プロセスの精度と忠実度が向上します。
  • ミキシング: これらの信号は混合されて最終的なアナログ出力を生成します。インターリーブ方式により、潜在的なエラーやノイズが平均化され、さらにオーディオ品質が向上します。

この設計の利点

  • 高いダイナミックレンジ: 複数のDACと差動信号により、静かな部分から大音量の部分までクリアに捉えられます。
  • 低歪み・低ノイズ: インターリーブ構成と差動信号により、歪みとノイズが低減され、純粋で正確なオーディオ信号が得られます。
  • 優れたオーディオ品質: これらの高度な技術の組み合わせにより、Pro iDSD Signatureは非常に優れたオーディオ品質を提供し、オーディオファイルやプロのオーディオアプリケーションに適しています。

「クアッドスタック」構成のBit-Perfect DSDおよびDXD Burr-Brown DACとインターリーブ構成によって、オーディオ信号を高精度、低ノイズ、卓越した忠実度で処理し、優れたリスニング体験を提供します。